子どもに読ませたい漫画の感想、レビュー

3人の子を持つ漫画好きの父親が、これまでの読んだ1万冊以上の漫画の中から子どもに読ませたい漫画を紹介します。

赤ちゃん用の本が絵本から始まるように、文字だけでなく絵でも情報を伝えてくれる漫画は子どもが情報を吸収するためにはとても便利な媒体です。子どもに読ませたい(読ませたくないと思ったものも含め)漫画を感想・レビューとともに紹介します。
漫画の簡易評価をカテゴリとして整理していますので、お勧め漫画から見たい方はカテゴリもご参照ください。


  • お勧め度: ☆☆(お魚嫌いの子に)

  • 対象年齢: 10歳以上(漢字もあるので高学年かな)

  • 初発表年: 2000年



三代目


あらすじ


銀行の人事部員だった赤木旬太郎は、上司に命じられて行ったリストラ執行の責任を、自分なりに取って退職、妻の父の跡を継いで築地魚河岸の仲卸「魚辰」の三代目を務めることにした。右も左も分からない築地で持ち前の明るさ、食いしん坊、好奇心で築地・魚を通じて起こる様々な問題を解決していく。



魚が苦手な子に


食育の一環として手に取った本。魚を食べるのが苦手で食べ方も下手だった長男が、それほど魚を嫌がらなくなり、魚の種類にも興味を持つようになりました。


また、小学校低学年でこの漫画に触れた次男は、魚好きになりました。小学校五年生になった今では、食べるばかりではなく、釣って捌くところまで自分でこなすようになりました。漫画の効果は絶大です。



大人もはまる


子どもよりも僕の方がはまってしまい、スーパーの魚売り場ではなく専門店で買い物をするようになりました。漫画の影響で出刃包丁を買ったり、ブリを一本買いするなんてことも。


コミックの巻末にはレシピが載っていて、そのレシピもいくつか試しました。もちろん、レシピ本も出ています。





日本の誇る魚食文化


周囲を海に囲まれた島国日本では、古くから魚が大切な栄養源のひとつでした。魚食は肉食よりも体に良いとも言われています。


魚の魅力にあふれ、魚料理を食べたくなってしまうこの漫画をきっかけに、もっと魚を食べてみませんか。



ネタにも使われています


魚を扱う話だから...というわけではないのでしょうが、築地魚河岸三代目はコラージュネタやboketeのネタになって今でも使われています。元ネタに触れたことがない方も多いと思いますが、ぜひ、元ネタに触れてほしいです。








  • お勧め度: ☆☆(男子なら一度は)
  • 対象年齢: 10歳以上(残虐描写もあります)
  • 初発表年: 1971年

概要

横山光輝の代表作の一つ。吉川英治の小説『三国志』(以下、吉川三国志)を基調に独自の解釈等を織り交ぜて描かれた作品。「吉川三国志」が諸葛亮の死で終わっているのに対し、本作は蜀が滅亡するまでを全60巻で描いている。 三国志を描いた漫画の先駆にして、黄巾の乱に始まり蜀の滅亡までを描ききった長大な作品である。この作品によって横山光輝は1991年、第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。
三国志

思い出の漫画

僕の中一の夏、部活が終わると友達の家に5人ほどが集まり、皆で光栄の三国志ゲームをしながら、自分の順番が来るまでをこの漫画を読むのが日課でした。

友達の家で読むことが出来たし、60巻という対策なので自分の親には買ってくれるようにねだることはしませんでしたが、中学生のころから、家にあったらと思っていた本でした。(吉川英治の小説は文庫本で買ってもらいましたが)


魅力的な登場人物

横山光輝というよりは、元になった吉川英治を褒めるべきかもしれませんが、出てくる人物の性格や考えがさまざまで魅力的です。その魅力的な人物達が、生死をかけて知恵を振り絞って戦に勝とうとします。

部下を登用し、部下の心をつかみ、権限委譲をする。適を知り己を知り策略を練る。子どもだけでなく、大人でもビジネスの世界にそのまま行かせる戦略論や組織論があふれています。

中学入学祝のプレゼント

そんな思い入れのある本、長男が中一になったときにプレゼントとして買いました。

本人には「もっといいものが良かった」といわれてしまいましたが、僕の周りが特殊なのか横山三国志のファンは多数います。いまだにネット上でのコラ素材として使われていたり、人気は続いているようです。

いつの日か、三国志を読んだことを親に感謝してくれないかな...。




  • お勧め度: ☆(ほかの漫画でもいいかな)
  • 対象年齢: 10歳以上(無駄なエロ描写が気になる)
  • 初発表年: 2003年
ワイルドライフ

あらすじ

絶対音感をもつ獣医師、岩城鉄生が患畜の消えかかっている命を救っていく物語。REDから腐敗しきった盟央大に夜間診療のため勤務医として入り、日々戦い続けている。そして持ち前の熱意で多くの患畜の命を救い、盟央大に染まった人たちの心も少しずつ変えてきている。

獣医になりたいと言ったので

次男が小二のころ、将来の夢は「獣医」といったので、いくつか集めた獣医漫画のひとつです。

動物のお医者さん」や「獣医ドリトル」などと一緒に買ったのですが、うちの次男にはこの漫画がもっともはまったようでした。

気になる点はありますが、本人がよければ良し

大人の目で読んでしまうと

  • 主人公が超人過ぎる
  • 主人公が熱血ではあるけれど常識がなさ過ぎる(当初は。徐々に常識人化)
  • 科学的に違和感ある描写がちらほら
  • 無駄にエッチな絵が入る
  • 獣医漫画のはずが脱線が多い
  • 後半というか終盤はかなりだれて、終わり方が微妙
と気になる点もありますが、本人が楽しかったので良しとしましょう。

生き物や自然が好きなら

たまに、信憑性に疑問符がつく話もありますが、生き物や自然に関する役に立つ豆知識を手に入れることが出来ます。興味を持つきっかけとしても、コメディがあってとっつきやすいので、良い漫画だと思います。

なんといっても、安い!

僕が買ったころにはマーケットプレイスで中古本が全巻セット3,000円位していた気がするのですが、2016年10月現在では、送料込みで1170円からって...安い。

なんか悔しい気もしますが、この値段なら充分買いだと思います。。



↑このページのトップヘ