子どもに読ませたい漫画の感想、レビュー

3人の子を持つ漫画好きの父親が、これまでの読んだ1万冊以上の漫画の中から子どもに読ませたい漫画を紹介します。

赤ちゃん用の本が絵本から始まるように、文字だけでなく絵でも情報を伝えてくれる漫画は子どもが情報を吸収するためにはとても便利な媒体です。子どもに読ませたい(読ませたくないと思ったものも含め)漫画を感想・レビューとともに紹介します。
漫画の簡易評価をカテゴリとして整理していますので、お勧め漫画から見たい方はカテゴリもご参照ください。

  • お勧め度: ☆☆☆(考えさせられる話)
  • 対象年齢: 10歳以上(残虐表現があるので相手を選びます)
  • 初発表年: 2011年

第2部が「東京喰種トーキョーグール:re」として出ていますが、とりあえずは第一部のみで評価。

東京喰種

あらすじ

人間社会に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人「喰種」が蔓延する東京。上井大学に通う青年カネキは喰種・リゼに襲われ瀕死となるが、直後起こった鉄骨の落下により捕食を免れる。しかしその後、彼女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。

正義とは

食べるために人間を襲うグールと、人間を守るために戦う捜査官。人間だったカネキが、人肉しか食べられないグールになってしまい、人間にもグールにも、守るべき家族や仲間がいることを知って葛藤する物語です。

世の中、大抵のことは一面からでは全体像を知ることが出来ず、多面的に見なければいけません。カネキは人間とグールの両面を知る唯一の人物(物語り当初は)として葛藤します。

アヘン戦争とかアロー戦争とか、中には無茶苦茶なものもありますが、たいていの戦争はどちらにも、それぞれが信じる正義や正当な理由があります。一方的な見方だけでは駄目だということを学んでほしい漫画です。

勢いのある戦闘描写と残虐性

戦闘シーンに勢いがあり、とても読みやすいこともこの漫画の魅力のひとつです。

ただ、人間に対するグールという種族が人肉を食べなければ生きていけないという設定や、戦闘の目的が命の奪い合いなってしまうことから、残虐描写やグロテスクなシーンもかなり多くなっています。

それもまた世の中の一面ではあるのですが、小さな子にはあまり見せたくない漫画ですし、小学校高学年以上でも、その子の性格によっては見せないほうが良いかもしれません。

主人公には救われてほしい

人間でもあり、グールでもあるカネキには、人間の側にもグールの側にも守りたいものがあります。悩みながら戦いながら、カネキは物語の中で驚くほど成長していきます。

第一部の終了ではカネキは救われませんでした。でも、尻切れでまだ先がある終わり方です。続編も出ていますので、願わくばカネキが精神的に救われますように。

  • お勧め度: ☆(現代っ子には厳しいのかも)
  • 対象年齢: 6歳以上(ショートストーリーなので低学年でも)
  • 初発表年: 1960年
鬼太郎

概要と作品設定

主人公で正義感の強い妖怪族の鬼太郎が、妖怪と人間が共存できる平和な世界を作るため、悪い妖怪と戦う物語である。題名の由来は、作者が幼い頃に自分の名前を「しげる」と言えずに「ゲゲル」「ゲゲ」と言ったことから着想し、もう一つゲをつけたことによる。
鬼太郎作品のストーリーの多くは、鬼太郎が毎回新たな妖怪と対決するという話であり、前後の話や別シリーズとの繋がりは余り意識されていない。時には大きく矛盾する展開もあるが、鬼太郎が「幽霊族」だという設定は概ね一貫している。

せっかく取り寄せたのに

妖怪ウォッチが大好きな小一長女のために、「これが本物の妖怪漫画だ!」と実家から取り寄せたのに、反応はイマイチ。どころか、拒絶されてしまいました。まぁ「妖怪ウォッチ」の明るい感じを期待していると、かなり方向性が違いますね。

水木先生の画風

水木先生はスクリーントーンなどを使わず、緻密に手書きで絵を描いていたそうです。この独特の手書きドット絵、個人的には大好きなんですけど、確かに今風ではありません。でも、この漫画はこの画風だから良いんです。

鬼太郎自体も何度かアニメ化されていますが、新しくなればなるほど水木先生の絵から離れて萌え絵と化していくのが個人的には不満でした。

幼少のころは手放せませんでした

幼少のころは、何が良かったのか水木しげる先生の漫画が大好きで、鬼太郎の妖怪図鑑をいつも持ち歩き、小学生のとき体調を崩して入院した時には、この鬼太郎の漫画が入院の友でした。

水木しげる妖怪大百科
水木 しげる
小学館
2004-10

時代遅れですかね

でも、こういうのは時代遅れですかね。せっかく手元にある漫画なので、いつかは子ども達も手にとってくれることを良いんです、しばらくは保管させていただきます。


  • お勧め度: ☆(僕には良さが分からなかった)
  • 対象年齢: 10歳以上(ストーリーものなので)
  • 初発表年: 2011年
電波教師

作品紹介

ニートでオタクが……教師、始めました!?
主人公・鑑純一郎は、「やりたいことしかできない」ニートなオタク青年。大学卒業後は就職もせず、趣味で日課のアニメブログの更新をする日々。そんなザンネンな兄を心配した妹・純音は、ある日兄に職を用意する。それはまさかの…「教師」!?? 「裏サイト」から「メイドカフェ」まで、オタク教師・鑑が華麗に?大活躍!? 日本を変えるかもしれない?新機軸オタクティーチャーストーリー、誕生!! 【編集担当からのおすすめ情報】 基本ダメでザンネンな主人公ですが、その意外な「オタク力」、そしてかつて天才と謳われた「能力」でキメるときはキメる新たなヒーローが生まれました!主人公・鑑の他にも、凶暴で兄想いな妹や美少女すぎる理事長、最強の生徒会長などなど面白可愛いキャラが満載です!

次男へのプレゼント

当時、小四だった次男が「テレビアニメでやっていて面白いから買って!」とのことでプレゼントとして購入しました。次男は面白く読んでいるようです。

でも...

せっかく購入したものなので、僕も読んでみました。

...が、良さが分からない。コミックとして20巻以上も続いていて、アニメ化までされているのですから、面白いところがあると思うのですが...今風の絵柄がいけないのか、なんなのか...。中身も、薄っぺらいご都合主義に思えてしまい、正直、最後まで読めていません。。

小五になった次男坊は、いまだに何度も読み返しているようですし、子どもの心を取り戻すことが出来れば面白いのかもしれません。もう少し寝かせておいて、後で読んでみます。

ということで、申し訳ございませんが現時点では低めの評価です。

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