子どもに読ませたい漫画の感想、レビュー

3人の子を持つ漫画好きの父親が、これまでの読んだ1万冊以上の漫画の中から子どもに読ませたい漫画を紹介します。

赤ちゃん用の本が絵本から始まるように、文字だけでなく絵でも情報を伝えてくれる漫画は子どもが情報を吸収するためにはとても便利な媒体です。子どもに読ませたい(読ませたくないと思ったものも含め)漫画を感想・レビューとともに紹介します。
漫画の簡易評価をカテゴリとして整理していますので、お勧め漫画から見たい方はカテゴリもご参照ください。

baby

努力と根性だけじゃダメ

ここ数年、脳みそ筋肉、略して脳筋と言われるような努力と根性だけでなく、現実的な技術や戦術に目を向けた作品が増えてきた気がします。Baby Stepsもそんな漫画のひとつ。

もちろん努力の上で身に着けた技術やメンタルコントロールがなければ戦術を使うこともできないのですが、努力にも理論に基づく効率的な努力の方法、トレーニング理論やメンタルコントロール方法まで取り上げられていて、テニスだけでなく、スポーツだけでなく、多くの人に参考になる漫画です。


ストーリー

小学生のときから、成績はずっとオールA! 几帳面でマジメな“エーちゃん”は、高校進学を機に軽〜い気持ちでテニススクールに通い始める。そこで、ちょっぴりいい加減!?でも、テニスに懸ける情熱だけはマジメな美少女“ナツ”と出会い、テニスの魅力に取りつかれて人生激変!!

PDCAサイクルの可視化

リオオリンピックで活躍した選手の多くは小さいころから英才教育をされてきた人たちでしたが、Baby StepsではBaby Stepsの主人公は高校に入ってから本格的にテニスに取り組み始めた「えーちゃん」です。

「えーちゃん」はノートを活用した密度の濃い練習で英才教育してきた人たちとの時間的な差を埋めていきます。

ノートの中には、練習内容やコーチのアドバイス、試合での一球一球の奇跡などが書かれ、ノートへ記入することそしてノートを振り返ることで、一度の練習や一度の試合を何倍もの効果を持つ経験へと変えています。

また、「プロになる」「ウインブルドンを目指す」という目標が明確になってからは、現状と目標との間に何が足りないのかを分析し、目標にいたるためにはどうすればいいかの計画作りにも活用しています。

ビジネスの世界でも良く使われるPDCAサイクルをノートを使って可視化しているのです。これは自分自身でも見習いたいし、うちの子にも見習ってほしい。

Baby Stepsとは

漫画のタイトルであるBaby Stepsは小さな一歩という意味です。千里の道も一歩から、大きな目標も小さな一歩の積み重ねで実行することができます。大切なのは大きな目標を方向としては忘れずにいつつも、実現できる小さなレベルまで一歩一歩を定義すること。

小さな目標を達成し、成功体験を積み重ねることで続けようという気持ちも芽生えます。多くの自己啓発本にも書かれているとおり、いきなり大きな目標を目指すのではなく小さなことから続けていくことが大事なのです。「えーちゃん」がやっていることです。

うちの子は

英語ではテーブルテニスと呼ばれる卓球に取り組んでいる中三の長男は、理論的トレーニングや戦術面も含め参考になる漫画として何度か読み直しているようです。目標をブレイクダウンしてPDCAサイクルに取り組んでいくことは、今、只中にある受験勉強にも活用してほしいところ。

小五の次男は、そこまで考えることなく、単純にスポーツ漫画としてみているようですが、それも楽しいよう。実際ストーリーも楽しいですし、読む中でいろいろ学んでほしいなぁ。

p2

続編でないのかな

長男が中学入学後に卓球部を選んだこともあり、卓球漫画を探して買いました。面白いんですが、これからまだ盛り上がりそうなんですが、人気雑誌の週間少年JUMPで連載していたためか、打ち切りとなり、たくさんの複線を残したまま終わってしましました。

漫画としては普通に面白く、続きを読みたいです。リオオリンピックで男子団体が銀、女子団体が銅、個人でも卓球個人初のメダルを水谷隼が獲ったんですが...やってくれませんかね。


あらすじ

長年スポーツをすることにあこがれ、しかし運動オンチゆえにそれを諦めていた藍川ヒロムは、中学進学を機に運動部への入部を決意していた。だがその身体能力の低さのため、入部を希望した全ての部活の入部試験に不合格となってしまう。そんな時、最後にたどりついた卓球部で、川末の言葉をヒントに秘められていた心の強さと洞察力を発揮して入部試験に合格。県下で注目を集める新鋭久勢北中学卓球部で、一癖も二癖もある仲間達と一緒にヒロムは一生懸命な努力で成長していく。

本当に残念

この漫画、Amazonでの評価は4.6(2016年10月現在)と評価も高く、読んでいても読み応えがあり、まだまだ先が読みたいと思わせます。こことかこことかネット上の評判も悪くないのですが、何がいけなかったのでしょう。続きが読みたい。残念です。

ダメダメな子が

主人公、漫画にありがちな超天才ではありません。かなりの運動音痴で、唯一の取り柄は動体視力。この動体視力と記憶力がすごすぎるといえばそれまでなのですが、その開花を丁寧に展開する前に話が終わってしましました。

「チェスをしながら100m走をするようなもの」といわれるほど頭脳と瞬発力が要求される卓球にはちょうどいい主人公かもしれません。それにしても残念(何度目だ)

うちの子は...

主人公の藍川 ヒロムがあきらめたカットマンを目指しています。大会上位に行ったりするような実力はありませんが、卓球は歳をとってもできるスポーツですし、長い間楽しんでもらえればと思います。

評価はとりあえず、現状の7巻分に対して。さまざまある伏線が回収されて、卓球漫画の大作となっていれば、何度も読み返したい名作になっていたと思います。p2の続編、出てこないかなぁ。

  • お勧め度: ☆☆(社会に出る前に一度は読むべき)
  • 対象年齢: 15歳以上(小中学生にはまだ読ませたくない)
  • 初発表年: 2004年
ウシジマくん

衝撃を受けました

初めて読んだのは、当時勤めていた会社の本棚に並んでいたから。何で漫画が並んでいるんだろうと思いながら、何気なく手にとって、かなりの衝撃を受けました。絶対、闇金のお世話になってはいけないと。

今思えば、普通のウェブ開発の会社の本棚にオライリー本とかと並んで何でこんな本が並んでいたのやら。

作品概要

10日5割の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の営業者・丑嶋馨の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。 物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在である。そのため丑嶋が全く登場しない回も多々ある。「-くん」とギャグ漫画を思わせるタイトルに反して、多くのエピソードにおいて人々が救いのない様子に陥る様が描かれている。一般人が覚醒剤に依存し廃人となってしまう様、洗脳により自己決定が出来ない状況に陥り殺人を犯し、人体をミキサーで液体となるまで砕き遺棄する様子など、極めて陰惨な内容が大半を占める。なお「-くん」というタイトルは、当時流行した「むじんくん」(アコム)、「お自動さん」(アイフル)などのサラ金の自動契約機のネーミングから着想を得ている。

えぐい描写がいっぱい

一般人だったはずの人が借金地獄に落ち、覚せい剤で廃人になったり、風俗に堕ちたり、殺人があったりとかなりえぐい描写がたくさんあります。自分が落ち込んでいるときに読んでしまったら、きっとさらに鬱々としてしまうことでしょう。

内容も過激なので、正直、お子様には見せられません。でも、誰もが何処かでひとつ選択を間違えて、人生の歯車が崩れていたら、多くの登場人物と同じように、同じように借金地獄に落ちていたかもしれません。読んだ後、鬱々とした気持ちになってしまうのは、何処かで選択を間違えた自分を投影してしまうからなのでしょう。

学ぶことも沢山あります

目を背けたい内容も多いのですが、お金の恐ろしさ、自堕落な生活の恐ろしさ、身の丈にあった生活の大切さなど学べることが沢山ある漫画です。

中学生にはまだ早いのでまだうちのこともたちには読ませていません。でも、息子や娘が高校生になったら、進路を真剣に考えさせるため、お金の大切さを学ばせるために是非読ませたいと思います。

映画化記念の試し読み

2016年10月現在、映画公開を記念して小学館のサイトで1巻から4巻までの試し読みができます。

この漫画をまだ読んだことがない方は、この機会に、4巻まででも目を通してみてはいかがでしょうか。

派生作品も

闇金ウシジマくんは本当に学ぶことが多い作品で、登場人物を反面教師としながら、堀江貴文さんが人生の考え方を紹介するこんな本も出ています。

闇金ウシジマくんの本編を手に取る前に、こういった派生本で闇金の世界を垣間見るのもいいかもしれません。

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