- お勧め度: ☆☆(受験するなら一度はどうぞ)
- 対象年齢: 10歳以上(受験する子におすすめ)
- 初発表年: 2003年
世の中はルールで出来ている
中学受験、高校受験、大学受験。今の子ども達は受験というふるいにかけられる機会が何度もあります。
ドラゴン桜は受験というフィルタはあるルールで作られているので、頭の良し悪しだけでなく、そのルールを上手く攻略することがポイントだと教えてくれる漫画です。そして、ルールで作られているということは受験だけでなく世の中全てに共通しているのです。
あらすじ
元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
始めは精算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を考案する。
かつて受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美(みずの なおみ)と矢島勇介(やじま ゆうすけ)を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニックや勉強法を教えていく。
ルールを巡る生き方
ドラゴン桜の中には
社会のルールってヤツはすべて頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつの都合のいいように作られてるんだ。逆に都合の悪いところは分からないように隠してある。それでも頭を働かせるやつはそこを見抜いてルールを上手に利用する。つまり頭使わずに面倒くさがってると一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら…損して負けたくなかったら…勉強しろ
という台詞があります。極論ではありますが、ある意味真実だと思います。ルールを作る側に回るか、ルールに従う側になるのか、ルールからかけ離れた生き方をするのか。大きく三つある選択肢ですが、子ども達にはどういう道を選ばせたいでしょうか。
ルールを作る側やルールからかけ離れた生き方をさせたいなら、一度はこの漫画を読ませておきたいです。
受験のノウハウ本として
受験のノウハウ本としてドラゴン桜を読んでみると
- マインドマップによる記憶方法(作中ではメモリーツリー)
- 英語の歌で例文を覚える
- 数学は問題と回答を一緒に見ることで数をこなせる
ドラゴン桜から派生した参考書まであるくらいです。
絵は微妙...
受験に向けたノウハウとして中身はかなり充実しているのですが、絵は正直微妙です。
こんなのがちらほらですから...。絵には期待せずに読んでください。