• お勧め度: ☆☆☆(何度でも読みたい)
  • 対象年齢: 15歳以上(この良さは子どもには伝わりにくいかも)
  • 初発表年: 2007年
kawamoto

成長の物語

少年棋士が主人公の将棋漫画と見せかけて、将棋はただの味付け。メインは孤独を抱えた少年です。

実在の人間に完璧な人間はいないように、主人公を含めた登場人物は何処かに問題や孤独感を抱えています。物語の当初は孤独でやるせない印象なのですが、周囲の人との温かい交流を通じて、皆が成長していく心理描写が素敵な物語です。

2016年10月からテレビアニメ化され、2017年3月には映画がリリース予定など、のりに乗っている漫画です。


あらすじ

少年・桐山零(きりやま れい)は、幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士、幸田に内弟子として引き取られ、15歳で将棋のプロ棋士になった。幸田の実子との軋轢もあり、六月町にて1人暮らしを始めた零は、1年遅れで高校に編入するが、周囲に溶け込めず校内で孤立し、将棋の対局においても不調が続いていた。
自らの境遇を停滞していると感じていた零は、ある日先輩棋士に無理やり付き合わされたあげくに酔いつぶされ、倒れてこんでいたところを介抱されたことがきっかけで、橋向かいの三月町に住む川本家と出会い、夕食を共にするなど交流を持つようになる。

我が家の子ども達の評価は

心理描写が中心で、絵の雰囲気とあいまって全体に優しい穏やかな雰囲気の漫画だからか、我が家の男子に評判はあまりよくありません。一方、我が家の女子には「絵がかわいい」と、中身はともかく好評。この心理描写のよさに気づくにはもう少し年を重ねないといけないかもしれません。

個人的には...

12巻の表紙にもなっているあかりさんがいいなぁ。いろんな意味で w

3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)