- お勧め度: ☆☆☆☆(子どもにも大人にも読んでほしい)
- 対象年齢: 10歳以上(小学校での性教育の補助にも)
- 初発表年: 2012年

概要
医師であり、ジャズピアニストでもある、鴻鳥サクラが主人公の産科医療漫画。医療機関名は「聖ペルソナ総合医療センター」。妊婦とその家族を中心にストーリーが展開していく。「切迫流産」「人工妊娠中絶」等テーマごとに2話から4話で描かれることが多い。
2008年に作者の鈴ノ木が妻の出産に立会って感動し、これを伝える使命を感じ、漫画化を企図したことから始まり、当時大阪大学病院で妻の担当医だった、りんくう総合医療センター泉州広域母子医療センター長(2015年現在)の荻田和秀産婦人科医が主人公のモデルとなっている。
初心を思い出します
「馬鹿でもやんちゃでもいいから、五体満足で産まれてきてほしい」子どもが出来たことを知ったとき、そう思った初心を思い出します。
我が家はたまたま、長男のときに切迫早産でしばらく入院したほかは、妊娠中も出産時も大きな問題がなく今に至っています。でも、そうではない家庭が、僕の身の回りにもいます。
そんな、当たり前に思えるけれども当たり前ではなく、今がとても恵まれていること。そして、子どもが産まれた時の喜びを思い出させてくれる漫画です。
性教育にも
命の産まれる現場にフォーカスを当てたコウノドリ。コミックス2巻では高校生の出産の話が出るなど、命に直接つながる性教育に役立つ側面もあります。このページの冒頭にキャプチャを張った中絶の話も欠かせないでしょう。
小五の次男は、生命の誕生についてちょうど学校で学んでいて、コウノドリのコミックスとあわせ、「俺が生まれたのって奇跡だね」とつぶやいていました。
みんなに読んでほしい本
この本、本当にいい本だと思います。今まさに妊娠中のご夫婦、これから父親や母親になるであろう子ども達や、すでに子どもを持つ親まで。命の大切さをかみ締めるためにも、多くの人に読んでほしいです。