- お勧め度: ☆☆(男子なら一度は)
- 対象年齢: 10歳以上(残虐描写もあります)
- 初発表年: 1971年
概要
横山光輝の代表作の一つ。吉川英治の小説『三国志』(以下、吉川三国志)を基調に独自の解釈等を織り交ぜて描かれた作品。「吉川三国志」が諸葛亮の死で終わっているのに対し、本作は蜀が滅亡するまでを全60巻で描いている。三国志を描いた漫画の先駆にして、黄巾の乱に始まり蜀の滅亡までを描ききった長大な作品である。この作品によって横山光輝は1991年、第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。

思い出の漫画
僕の中一の夏、部活が終わると友達の家に5人ほどが集まり、皆で光栄の三国志ゲームをしながら、自分の順番が来るまでをこの漫画を読むのが日課でした。
友達の家で読むことが出来たし、60巻という対策なので自分の親には買ってくれるようにねだることはしませんでしたが、中学生のころから、家にあったらと思っていた本でした。(吉川英治の小説は文庫本で買ってもらいましたが)
魅力的な登場人物
横山光輝というよりは、元になった吉川英治を褒めるべきかもしれませんが、出てくる人物の性格や考えがさまざまで魅力的です。その魅力的な人物達が、生死をかけて知恵を振り絞って戦に勝とうとします。
部下を登用し、部下の心をつかみ、権限委譲をする。適を知り己を知り策略を練る。子どもだけでなく、大人でもビジネスの世界にそのまま行かせる戦略論や組織論があふれています。
中学入学祝のプレゼント
そんな思い入れのある本、長男が中一になったときにプレゼントとして買いました。
本人には「もっといいものが良かった」といわれてしまいましたが、僕の周りが特殊なのか横山三国志のファンは多数います。いまだにネット上でのコラ素材として使われていたり、人気は続いているようです。
いつの日か、三国志を読んだことを親に感謝してくれないかな...。