• お勧め度: ☆☆(読めば世界が広がるかも)

  • 対象年齢: 6歳以上(むしろ子ども向き)

  • 初発表年: 2001年



あらすじ


神の座を巡り、神候補の天界人が自分の選んだ中学生に固有の特殊能力(一人につき一つ)を与え、他の神候補の選んだ中学生と戦わせる。最後に勝ち残った中学生の担当神候補は神に、中学生は「自分の好きな才能を何でも手に入れられる『空白の才』(くうはくのざい)」を手に入れる事が出来る。

そんなバトルが開催された中、神候補の一人・コバセン(小林先生)は人間界に正義がない事に絶望していたが、ある時植木耕助の行動に正義を垣間見て、その正義が本物かどうか確かめる為、植木に詳しい情報を一切与えぬまま能力を与える。結果、植木の正義を認めたコバセンは植木にバトルに参加する事を勧める。



うえきの法則


独特な能力を使う能力バトル漫画


最近流行りの能力バトル漫画ですが、一風変わった能力で戦うのが、この「うえきの法則」です。


主人公の能力からして「ゴミを木に変える」です。まず、ほかの漫画では見ることがありません。もちろん、普通にバトルに使えそうな能力はあるのですが、ほかにも変わった能力が目白押しで

  • ダジャレを現実に変える能力

  • 相手をメガネ好きに変える能力

  • 電気をお砂糖に変える能力

なんて、どうやって使っていいものやら


。でも、頭を使ってこういった能力を活用しながら物語は進んでいきます。能力をどう活用するのかという意外性がこの漫画の魅力のひとつです。



本筋は王道


本筋は少年バトル漫画の王道で、戦いを通じて仲間が出来、成長し、より強い相手と戦っていきます。また、見方も敵も個性的なキャラクターが多く飽きません。


そして、キャラクターだけでなく、作者の絵も連作が続く中で上手くなっていきます。



最後への盛り上がりと結末も素敵


ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、終盤に向け様々な複線が回収されていき、あっと驚く結末が待っています。「ここでこうくるか」と最後まで驚かされました。



うちの子は


長男が小五、次男が小一のときに買ったと思いますが、当時は二人して「どういう能力がほしい」とか盛り上がって話をしていました。友達にも勧めて貸し出していたり、やっぱり、感想は大勢で話せると楽しいですよね。


絵柄は子ども向けですが、どうやって思いついたのか疑問に思うほど奇妙な能力を活用する能力バトルなので、大人の凝り固まった頭をほぐすにも良いかもしれません。