• お勧め度: ☆(正直、映画やドラマのほうが...)

  • 対象年齢: 10歳以上(子どもでも読める推理漫画)

  • 初発表年: 1998年



概要


海上保安官である仙崎大輔を主人公として、海難救助を中心とした海上保安官の活躍を描く。1999年から2001年にかけて小学館『週刊ヤングサンデー』に連載。単行本は小学館ヤングサンデーコミックス全12巻。2006年に小学館文庫全5巻も発刊した。

作中の事件事故の一部は現実に発生したものをモチーフにしており、連載終盤での工作船(不審船)事件などタイムリーな話題も取り入れられた。

漫画を原作として複数回実写化されており、2002年と2003年にNHK(大映テレビ制作)で単発テレビドラマ化された後、2004年6月にフジテレビ・ロボット制作で実写映画化した。更に2005年から2012年にかけて映画(パート1)の続編として物語が連続したテレビドラマ1作品と映画3作品が制作され、8年に亘るシリーズ作品となった。なお、実写版はオリジナルストーリーとなっている。



海猿


実写とは違います


ドラマや映画でも実写化されていて、最初にこの話を知ったのはドラマでした。ドラマから漫画を見ることになったのですが、ドラマと漫画に印象はまったく異なります。


ドラマでの主人公は熱いけれど爽やかなカラッとした高原の夏のようですが、漫画での主人公はじめっとした熱帯ジャングルのような暑さ。


どちらもそれぞれの良さがありますが、漫画は全体に重いので、子ども向けというよりは大人向けです。



重いけれど


主人公と親しくなった登場人物が次々と亡くなったり、ヒロインとの間では略奪愛があったりと、読んでスカッとするような話ではありません。そういう仕事だといえばそれまでなのでしょうが、リアリティをもって人が亡くなっていきます。


バトル漫画とは違う、リアリティあふれる世界なのに人がどんどん亡くなっていくのです。


でも、そういった中で「誰も死なせたくない」と真剣に仕事に取り組む姿は本当に勉強になります。



子どもに読ませたいかと言うと


この作品については、命を巡る緊迫感は実写よりもが優れていると思います。ただ、死がリアルすぎて話が重かったり、ドロドロしていたりなので、読ませるとしても高校生以上かなぁ...と個人的には思います。大人には喜んで進めたい漫画ですが。