- お勧め度: ☆☆(天才の物語)
- 対象年齢: 6歳以上(車好きな子に)
- 初発表年: 2003年

概要
この作品の主人公はカートに魅せられた少年・平勝平太(たいら かっぺいた)。曽田の作品の例に漏れず、この主人公も初めてのサーキットで度肝を抜く走りを見せるなど、天才肌の人物である。コース上でのライバルとの戦いと並んで、レース界の厳しい実力主義や、個人活動を続ける困難も描かれており、主人公は徐々に支援者を増やしながら、それらの逆境を乗り越えていく。
オートレース!
車が好きだった長男が小学校低学年の頃に買った本。
,学生時代に居た寮には四輪じゃなくて二輪だったけどレースやっているやつが居て、ツインリンクもてぎに応援に行ったり、一緒に日本グランプリを見たことを思い出しました。
capetaの漫画の中にも出てきますし、学生時代の友人もいっていましたが、オートレースは本当にお金がかかるらしいです。でも、速さへの追求と言うのは、人間の本能に刻み込まれた何かがある気がします。
大人しい子の初めての本音
主人公の勝平太(かぺた)は、父子二人暮らしで金銭的にも厳しい生活をしています。そんな生活状況がわかっているからか、普段は親の言うことを聞き、わがままを言わない子でした。
でも、勝平太(かぺた)は自動車が大好き。勝平太(かぺた)の父親は、カペタのために社長の協力を得てカートマシンを自作するのでした。
才能しかない少年の成り上がり物語
カペタにはレースの才能がありましたが、逆には、才能しかありませんでした。そして、才能があることを本人も周囲の人も(一部の人を除いては)気づいていませんでした。
でも、カペタは才能と人柄で、味方を作り多くの障害を乗り越えてステップアップしていきます。
本人や周囲の立場で読むと、おしんの世界のように恵まれていない環境から脱出していくので、階級破壊的なカタルシスがあります。
我が家の場合...
息子が少し興味を持ったので、東京はお台場でカートを体験したのですが、一度体験しただけで満足してしまったようでした。漫画で「お金がかかる」ことを知ってしまったから、ひょっとしたら気を使ったのかもしれませんが。
まぁ、一回乗っただけでも才能がないことは分かったのでいいんですが(^^;;;。
で、お台場のカートを検索してみたら、2016年6月に終わっちゃったんですね。残念。