• お勧め度: ☆☆(いつ身近になるかわからない災害医療)
  • 対象年齢: 10歳以上(うちの子は好きらしい)
  • 初発表年: 2011年
DMAT

概要

『Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス〜』(ドクター・ディーマット がれきのしたのヒポクラテス)は、原作・高野洋、作画・菊地昭夫による日本の漫画、およびそれを原作とした日本のテレビドラマ。
典型的な『神の手』設定に分類されるものではあるが、近年注目される都市型巨大地震や津波、火災などの現場で災害医療、いわゆる「瓦礫の下の医療」に尽力を傾ける「災害派遣医療チーム(DMAT)」の奮闘を細やかに描いた作品である。DMATの使命は、災害現場で、被災した人々の「命をつなぐ」ことにあり、十分な医療環境の調えられていない中で、一刻を争う人命救助の最前線で働く彼らの成長を描くヒューマンドラマである。なお、本作品では日本DMATではなく東京DMATが舞台である。

災害救急の命の現場

「消防士になりたい」といっていた次男のために見繕った漫画のひとつ。DMATと呼ばれる災害医療チームの存在すら知りませんでしたが、その存在を知ることができただけでも意味のある漫画です。

災害医療の現場では限られた治療環境下で、内科医であろうと外科的処置を求められることがあるし、命を守るために患者の選択や、患者の生き方の選択(足を切断するなど)をしなくてはいけません。幅広い医療知識だけでなく、応用力や決断力など総合的な能力が求められます。

主人公の八雲は災害医療にかかわる中で、知識も技術も心も成長していきます。

これがリアルなんでしょうね…

瞬時にさまざまな判断を求められる災害現場では、時には命の切捨ても行われます。助けているはずの患者から救助チームが呪いの言葉を浴びることもあります。

主人公の八雲医師は物語後半では神の手とも言うべきスーパードクターになっていますが、それでも救えない命がたくさんあります。すべてがハッピーエンドではありません。

自分が被災者として現場にいたら、どういう行動をとってしまうのか考えさせられました。

命の大切さを知るために多くの人に読んでほしいし、特に医療や救急の現場を目指す子供たちには欠かさず読んでほしい漫画です。

小5次男のお気に入り

中々重いテーマの漫画ですが、我が家の次男はこの漫画、結構気に入っているようです。今日も読んでいました。息子曰く「医療漫画にはずれなし」だそうです。

「人の使命って、命をつなげること」と主人公の八雲医師は考えています。うちの子ども達も、いつか命をつなげてくれるのかな。