• お勧め度: ☆☆☆(インドア派向けの名作)
  • 対象年齢: 6歳以上(子どもでも読める推理漫画)
  • 初発表年: 1999年
ヒカルの碁

概要

ある日、祖父の家で古い碁盤を見つけた進藤ヒカルは碁盤に宿っていた平安時代の囲碁棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊と出会う。 佐為の囲碁への情熱に動かされ、それまでまったく興味のなかった囲碁の世界へ足を踏み入れることになるヒカル。
同い年の天才・塔矢アキラ(とうやあきら)をはじめ、ライバルたちとの対局を通じて、囲碁の魅力に取り付かれていく。千年の時を隔てめぐり合ったヒカルと佐為――ふたりは更なる高みを目指す!誰もがいつかはたどり着きたいと願う「神の一手」を極めるために!

囲碁ブームを巻き起こした名作

キャプテン翼でサッカーブームが、スラムダンクでバスケットボールブームが生まれた様に、囲碁ブームを巻き起こした名作です。

囲碁をまったく知らず、興味も無かったちゃらんぽらんな少年、進藤ヒカル。平安時代の天才棋士の藤原佐為の幽霊(といっても、おどろおどろしくないです)に触発されて、囲碁の道を極めて行きます。

漫画で囲碁

囲碁なんて、五目並べの延長線にある平面的な世界で、白と黒の地味なアナログの世界だから、漫画にしてもつまらないだろう...と、囲碁漫画というだけで敬遠していた僕ですが、もっと早く読んでおけばよかった。

碁盤の上に宇宙が広がっている様子が伝わってくる漫画でした(残念ながら、ルールは結局、よくわかっていませんが)。

義理の父も読んでいました

義理の父は以後をたしなむので(退職祝いに職場の同僚から立派な碁盤を送られるほど)、どちらかというとインドア派の長男に囲碁の相手をさせようと、長男が小学校へ入学した頃にヒカルの碁を買いました。

「囲碁仲間の間では話題になっていたけど、漫画を読むなんて恥ずかしい」と読んだことの無かった戦中世代の義父ですが、ヒカルの碁は面白かったようです。

息子と祖父

で、長男ですが、狙い通りに囲碁に興味を持ち、義父(息子にとっては祖父)に教えられながらルールを覚えました。中三になった今も、妻の実家へ行くと義父(息子にとっては祖父)と囲碁を指すこともあるようです。

おじいちゃん孝行のきっかけになったので、それだけで漫画を買った意味があったと思います。

ただ、アウトドア派の次男と長女は漫画は読むものの、囲碁のルールを覚える気はゼロ(僕もですが)。先に進むかどうかは人を選ぶかもしれません。