• お勧め度: ☆(ネタ的に一度は抑えるべし?)
  • 対象年齢: 10歳以上(話としてはいけるけど振り仮名が無いので)
  • 初発表年: 1999年

物語の概要

それまで自転車には縁のなかった人々が些細なことをきっかけに自転車と関わりを持つようになったり、自転車の新たな側面に気が付いたりすることでその人の生活・人生にもちょっとした変化が訪れるという、ハートウォーミングなストーリー展開が軸になっている。 その一方で、定期連載化した頃よりツーリングや自転車競技に用いられるスポルティーフやロードレーサー、マウンテンバイクといった自転車の「熱い」側面も頻繁に描かれている。折り畳み自転車(フォールディングバイク)や小径車(ミニベロ)といった近年スポーツ用途で注目されるようになった自転車や、リカンベントやデモンターブル、タンデム自転車といった一般に目に触れることの少ない自転車、「アオバスペシャル」「TOGEスペシャル」というオーダーメイドの設定で作品オリジナルの自転車も登場する。また、第1期17巻では郵便配達用自転車や警察自転車という実用車をそれぞれ取り上げており、アオバ自転車店と直接の接点が無い異色のエピソードとなっている。
当初は一話完結の形をとっていたが、回を重ねるうちに前後編形式をはじめ複数回にわたって描かれるエピソードが増え、シリーズとして継続して描かれる話もある。単行本1巻(9話)につき1話のペースで、主にアオバ自転車店の前身である「峠輪業」時代など過去のエピソードや峠創作の“放浪の旅”に当てられることが第1期後半から第2期かけ多くみられた。

日常にある自転車の漫画

ロードレーサなんかの本気の人用自転車を題材にした漫画は多いのですが、ママチャリや子乗せ自転車といった日常使いの自転車まで取り扱った作品はほかに無いのではないでしょうか。

自転車店を軸に、そこに来るお客さんを主人公としてショートストーリーのほのぼのと心温まる話が展開されていきます。今風の絵ではないのですが、それもまたストーリーと合っていい感じです。

長く続いています

1999年に最初のシリーズの「並木橋通りアオバ自転車店」が始まった後、20巻を区切りとして「アオバ自転車店」へとタイトルを変え、今は「オバ自転車店へようこそ!」として連載中です。そろそろネタが切れてきたような印象もありますが、いつまで続くのか楽しみです。

アオバ自転車店へようこそ

自転車に買いたくなります

この漫画のシリーズでは、お客さんが抱えている課題に応じて様々な自転車が紹介され、売られ、お客さんが幸せになっていきます。また、その売り文句のうまいこと。自転車を買いたくなってきます。

僕自身は大学時代から自転車(ロードレーサー)にも乗り始め、今は4台の自転車を使いまわしていますが...それでも、違う自転車が欲しくなってしまうほど。ちなみに、うちの長男に買ったGIANTのEscape R3はこの漫画をきっかけに、扱いが荒く身長がどこまで伸びるかわからない中学生でもお手軽値段で楽しめるクロスバイクとして選びました。

漫画からのアフィリエイトができるようなら、この作者さんは相当儲かるんじゃないだろうか。

子ども向けというよりは大人向け

漫画はいい話なのですが、全体に子ども向けというよりは大人向け。大人の目で見て、漫画と同じように、子どもたちに自転車の楽しさを教えられたら良いんじゃないかと思います。うちの子達は、読んでいますが...そして、「こんな自転車買って」とか言い出していますが…。身長が安定するまではお預けです。

補助輪外しのノウハウなら

そうそう、子育てをする大人も直面する子どもの補助輪外しの壁。並木橋通りアオバ自転車店 2巻にノウハウが載っています。今となってはネット上でも良く出てくるペダルを外しての練習方法です。もし、これからの方がいらっしゃれば、ぜひお試しください。