• お勧め度: ☆☆☆(文学作品のような壮大な世界観)
  • 対象年齢: 15歳以上(性的描写も多い)
  • 初発表年: 1990年
basara_揚羽

あらすじ

20世紀末。ある大予言者の予言通り、地球は滅亡の危機を迎えた。文明は滅び、国は暴君が支配し、人々は圧政に苦しんでいた。
それから300年後の日本。山陰地方の白虎の村に、運命の子供が誕生した。その名は「タタラ」。日本を救う革命家として、白虎の刀を携え、残りの朱雀・青龍・玄武の刀の継承者を探す旅に出る。

少女漫画と少年漫画の融合

BASARAというと戦国BASARAというゲームが先に浮かんでしまう僕でしたが、この漫画は良かった。時代的にもこっちが本来のBASARAですね。

冒険あり、戦いあり、友情ありといった少年漫画の要素がベースとなって、恋愛や心理描写、美形男子、時にはボーイズラブといった少女漫画の要素が交じり合っています(どちらがベースかは逆かもしれませんが)。

読んで欲しい

絵は今風ではないし、少女漫画タッチにもかかわらず、画面全体が暗い印象で、最初は読みにくく感じていたのですが、キャラクターにストーリーにぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまいました。

文庫で16巻、コミックで27巻というかなりの大作なのですが、無駄なストーリー無く引き伸ばしなく、最後まで一気に読めます。

(あれ、どこかで同じようなレビュー書いたな…)

人間の醜い部分も

戦争がらみや性的虐待などの残虐描写もあるので、正直、小学生くらいの子どもにはあまり見せたくないです。でも、中学生以上、ある程度自分ができてきた子どもにはお勧めです。というか、本当は性別問わず、大人に読んで欲しい漫画かなぁ。