• お勧め度: ☆☆(絵が好きなら)
  • 対象年齢: 6歳以上(でも、低学年にはちょっと重いかも)
  • 初発表年: 1990年
マッシュ

あらすじ

南仏の港町で、似顔絵を描きながら未来の画家を目指す少年・マッシュ。
だが、飲んだくれの父親を養うために、満足な画材も買えず厳しい日々を送っている。
それでも直向きなマッシュを応援する幼馴染みのソフィーは、自らの奉公の支度金で絵の具を買い、彼の元を去ってゆく・・・
だが、せっかくその絵の具で描いたコンクール用の油絵も、父親の妨害に遭って出せないことに!
それに対し、マッシュの用いた命がけの作品とは!?
また、そのコンクールで見事認められたマッシュは、パリの絵画学校へ招かれる。
画家にとって憧れのパリ。だが、そこは、陰謀渦巻くところでもあった・・・
絵画に魅せられ絵画に命を賭けた少年の冒険が、今始まる!!
文庫版商品説明より

Wikipediaにページもありませんが

2016年11月現在、wikipediaにページもありませんが好きなマンガでした。あんまり人気が無かったのかと思いきや、文庫版で復刻されているあたり、きっと僕のようにこのマンガが好きな人は他にもいるはず。

暗めの話です

主人公マッシュは絵が好きで画家を目指すにもかかわらず、父親からの妨害や美術学校同級生からのいじめ、黒い画商など様々な障害に合います。全般に暗い絵で暗い話なのですが、マッシュのひたむきさや愛情を込めた絵で周囲の人たちの頑なな心を溶かしていきます。

絵も見所

マッシュが愛情あふれる絵を書く一方、呪いを込めた絵を描くキャラクターも出てきます。このどちらも、白黒のコミックスの絵にもかかわらず訴えかけてくる力、惹きこまれる魅力があります。

子どもの感想は

小一長女と小五次男は、絵柄と物語出だしの鬱々とした感じから手が止まってしまい、まだ最期まで読めていないようです。中三長男は一度は読んだようですが…今の子にはひっかからないのかな。

でも、美術系の道を目指す子にはお勧めです。