• お勧め度: ☆☆(戦争を知ろう)
  • 対象年齢: 10歳以上(命を考える)
  • 初発表年: 2004年
特攻の島

作品紹介

「生還を期さない兵器」特殊兵器への志願を問われた時、少年たちが受けた説明はそれだけだった。
様々な憶測が飛び交う中、志願した少年たちはある島へと送られる。
その島で少年たちが見たものは…!

太平洋戦争を知る

僕の祖父は衛生兵としてベトナム(祖父は「南越」といっていました)へ出征していたそうです。戦争の話はあまり語りたがらず、こちらも聞く機会もあまりないまま亡くなってしまいましたが、たまに聴く言葉の端々から大変だった様子。地獄のようだったということは聞きました。

おそらく、このマンガのような世界を生きていたんだと空想します。

不時着飛行機があったらしい

祖母と大叔父さんの話によると、祖母の住む島に、今思えば特攻隊と思われる飛行機が不時着したことがあったそうです。でも、あまり大変な話は聞いたことなく、飛行機から鉄板をはがして鍋を作ったとか...

そんなことしてよかったのかどうかわかりませんが、鉄とかが無い時代で集落のみんなではがして便利に使ったとか聞きました。(ひょっとして、公にしたらいけない話だったりして)

恵まれている現代

と、脱線しましたが...「特攻の島」という漫画自体は佐藤氏の絵もあいまって、重く息苦しい太平洋戦争末期の日本を見せてくれます。

自由な言論が許されていなかった実際の太平洋戦争中は、この漫画よりももっと重く息苦しく、だからこそ、自分の生きる意味についてもっと真剣に考えていたのでしょう。

戦争体験が風化しないよう、また、子供たちに以下に今が恵まれているかをわかってもらうために、語り継いでほしい漫画です。

試し読みもできます

「特攻の島」は、佐藤氏の漫画の例に漏れず、マンガonウェブよりで1巻を無料で読むことができます。多くの方にまずは1巻を読んでほしいです。

我が家の子どもの感想は

中三の長男は「俺、もうちょっとまじめに生きないといけないな」と思うところがあったようです。ただ、それが長続きせず、翌日にはいつもの漫画漬け生活に逆戻りしてしまっていたのですが。