- お勧め度: ☆☆(社会に旅立つ前に一度は)
- 対象年齢: 15歳以上(あまり小さい子に詳しくなられても…)
- 初発表年: 2003年

概要
イタリア・ナポリを舞台に、伝説の仕立て職人の弟子・織部悠の活躍を描く作品。服飾(主に紳士服)を題材にしており、靴や腕時計など服飾に関係する小物やアンティークを扱うことも多い。一話完結の短編形式の話と、一貫したストーリーを展開する長編形式の話で構成されているが、近年では単行本収録話数に合わせて、計7話でひとつの章「○○○編」とする長編が多い。
2003年に増刊『オースーパージャンプ』(集英社刊)MARCH号に読切として掲載された後、2003年14号より2011年21・22合併(最終)号まで本誌『スーパージャンプ』(同社刊)にて連載。スーパージャンプ誌の休刊に伴って『グランドジャンプPREMIUM』へ移籍し、『王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜』と一部改題して2011年12月21日発売の創刊号から2013年2月27日発売の第15号まで連載された後、2013年3月6日発売の2013年7号から『グランドジャンプ』本誌に移籍し、2016年6号まで連載。2016年8号から第3部として『王様の仕立て屋〜フィオリ・ディ・ジラソーレ〜』を連載している。
単行本は『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』が全32巻にて完結。また、本編の短編エピソードを再収録した傑作選集『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜The Special Edition』が計4巻まで刊行された。2009年8月に刊行された単行本第23巻の帯や広告などには、単行本の販売累計が200万部を突破したことが記されていた。2ndシーズンとなる『王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜』は全13巻。
衣食住の衣
衣食住の中の「衣」に焦点を当てた漫画です。紳士服の仕立て屋さんが、お客様などの持つ様々な課題に答えながら洋装に関する決まりごとや薀蓄を教えてくれます。
衣食住でいうと、「食」の漫画は多いものの衣類に関する漫画は少ないのではないでしょうか。
面白くてためになる
絵は今風ではないものの、洋装に関する知識があふれています。
僕はスーツは左にかかっているものから順に、普段着は押入れの手前から順に取ってきているだけの男で、服装へのこだわりなんて全く無かったのですが、この漫画を読むことで知り合いのイタリア人やイギリス人が、なんでそこまで服装に拘るのかわかったような気がします。
世界共通のルールでビジネスをしていかなくてはいけないこれからの世代には、「王様の仕立て屋」に出てくるような服装の知識も身につけて欲しいものです。
オーダースーツを頼んでしまいました
この本を読むまでは、スーツなんて近所にある洋服の○山で吊るしの、せいぜい2着セットでおいくらとかいうものしか買ったことが無かったのですが、漫画の影響を受けてオーダースーツを頼んでしまいました。
低価格帯のイージーオーダースーツですが、肩幅があって太ももが太い体系だそうで、オーダースーツだと体を動かしたときのフィット感が全く違います。
もっと手前のこんな漫画も
服装の知識がつく漫画としては、普段着寄りの服を着るならこんなふうにのほうがまだ入門編でした。ウェブでもかなりの量を読むことができるので、まずはこっちかな。
我が家の子どもの感想は
「王様の仕立て屋」については、中三の長男、小五の次男ともに、凄腕職人の物語として楽しんで読んでいます。ちょっとギャグもはいっていて、テンポのよいストーリーなのでストーリーを追うだけでも楽しいです。
そうやって楽しみながら読むうちに、洋装の知識が身につけばしめたものといったところでしょうか。