• お勧め度: ☆☆☆(一押し獣医漫画)
  • 対象年齢: 10歳以上(動物好きな子に)
  • 初発表年: 1997年
iwamaru

作品概要

いいかげんでも腕は一流!? 世界をまたにかける獣医・IWAMALが、往診した先々で人間の思惑に振り回される動物たちの受難を解き放っていく。

獣医版ブラックジャック?

獣医ドリトルと話が近いでしょうか。これもまた、動物版のブラックジャックのような話です。

ただ、獣医ドリトルほどぼったくりではありませんし、獣医ドリトルのように自分の診療所を中心にしていません。治療する動物も犬猫はもちろん、コアラやイルカなど様々。ブラックジャックのように世界をまたに駆けて飛び回っています。

動物の絵が上手い!

プロの漫画家さんを絵でほめるのも変なのですが、「IWAMAL 岩丸動物診療譚」に出てくる動物の絵がリアルでかつ、上手で、生きているようです。この絵だけでも、動物や自然が大好きな子ならきっと気に入るはずです。

岩丸診療譚

身近な話から地球規模の話まで

「IWAMAL 岩丸動物診療譚」では、名獣医の岩丸先生を通じて捨て猫などの身近な問題から密猟や種の保存など様々な動物や自然に関する問題が提起されます。

上に絵を張った、

動物を飼うということ・・・
それは・・・
あなたが最大限の努力をしてその生命を守るということです。
・・・つまり、
あなたの命を削って与えるということなんですよ・・・
なんてセリフはペットを買うだけで満足して、十分に飼うことができない人を無くすため、ペットショップの店頭にぶら下げて欲しいくらいです。

このように動物が好き、自然が好きというだけでなく、動物と人間、自然と人間とのかかわり方を考えさせられる作品で、個人的には数ある獣医漫画の中でも一押しの漫画です。

子どもたちの感想は

中三長男は読んではいましたが...という感じ。生き物とか苦手な子なうえ、血も得意ではないので、リアルな手術シーンなんかがあまり受け入れられなかったのかも。

小五の次男は、「獣医になりたい」といっていただけあって、この本は結構お気に入りのよう。別途の枕元に転がっているのを何度か目にしています。