- お勧め度: ☆☆(面白い)
- 対象年齢: 6歳以上(子どもだから面白い)
- 初発表年: 1990年
概要
主人公の浦飯幽助とその仲間たちの活躍を描く冒険活劇。主人公が死亡するところから物語が始まり、生き返る試練を受けることになる。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)1990年51号から1994年32号にかけて連載された(全175話+外伝1話)。1993年、第39回小学館漫画賞受賞。また1992年にはフジテレビ系列にてテレビアニメ化もされ高視聴率を記録した(1995年まで)。通称は、冨樫含む「幽白(ゆうはく)」、原作漫画側が他に「幽遊」など。
ジャンプコミックス以外の話数カウントは「act.-」。単行本の累計発行部数は5,000万部と全19巻としては驚異的な発行部数を誇っている。1990年代前半の週刊少年ジャンプにて『ドラゴンボール』、『SLAM DUNK』と並ぶほどの人気を博した。
登場人物では蔵馬と飛影が女性読者から高い人気を博した。これは本作の読者人気における語り草であり、週刊少年ジャンプ編集部が公認した番組の企画でも紹介されている。また、冨樫も雑誌のインタビューにて「(二人が)今の主人公です」と茶化したことがある。

手に汗握るバトル
僕と同世代の男子なら一度は読んだことのある「幽☆遊☆白書」。「幽☆遊☆白書」といえば戸愚呂兄に代表される強敵との能力バトル漫画の印象が強いのではないでしょうか。
実際、自分の能力でどうやって相手を上回るかといった頭脳戦に心理戦、勢いのあるコマ割り。このバトル描写は面白いです。うちの子供たちに聞いても、一番印象に残ったのは戸愚呂兄や仙水とのバトルだったようです。
キャラクターもいい
主人公の幽助や、見た目からしてやられキャラかと思いきや案外活躍した桑原、人気も出て最後まで強力なキャラクターとしてインフレについてきた蔵馬や飛影、実は名前が決まっていない戸愚呂兄などキャラクターが魅力的です。
意外と面白い序盤
リアルタイムでジャンプを読んでいたころ、序盤の人助けや霊界探偵の話は正直、面白くありませんでした。というか、改めて読み直すまで印象にすら残っていませんでした。
でも、大人になって読み直してみると、戸愚呂兄弟が出てくる前の霊界探偵やっているあたりが一番面白いような気がします。バトルものを見すぎて飽きているのか、人情ものに反応する年になったのかわかりませんが。
汚い大人を倒す漫画
大人になって改めてこの漫画を見てみると、幽助達が戦っていた相手は、理不尽な世の中や汚い大人が相手なんですね。自分がリアルタイムに読んでいたころは気づきもしませんでしたが。そんな漫画なので、理想と現実のギャップに悩む青少年には受けるのでしょう。うちの息子二人も、時代を超えてはまり、何度も読み返しているようです。
でも、心が汚れた人間になってしまうと、所々に出てくる作者の主張が青臭くて恥ずかしいもののようにも思えてしまいました。
魔界編が...
あとは大人になって改めて気づいたのは、魔界編は蛇足というか、作者も書きたくなかったんだろうな遠いう雰囲気がプンプンと臭います。人気主義で延命させる傾向があるジャンプ漫画の弊害ですよね。これから読むなら仙水との戦いで読み終えてもよいかも。
でも、総じて面白い漫画です。子どもの心を持っている間にぜひ。