• お勧め度: ☆(好きな人は好き)
  • 対象年齢: 10歳以上(もうちょっと上かも)
  • 初発表年: 2002年
ぱすてる

概要

『週刊少年マガジン (WM) 』(講談社)誌上において2002年32号から2003年33号まで連載。その後、兄弟誌である『マガジンSPECIAL (MS)』(同)に掲載誌を移し、2003年10号より連載を継続している。単行本はKCマガジンコミックスより42巻まで発売。
広島県尾道市を舞台に、父の死によって只野家に同居することとなった美少女月咲ゆうと、彼女に思いを寄せる心優しい高校生只野麦の二人を中心とした恋愛模様が描かれる。
作者の前作『ぱられる』のリメイク作品であり、「尾道市を舞台に、思春期の男女が親不在の家で同居する」という大枠の設定が引き継がれている。
ゆうが一度、尾道を離れるまでを描いた第1部(WM連載、単行本1 - 6巻)と、ゆうが再び尾道に戻ってきてからを描いた第2部(MS連載、7巻 - )の2部構成となっている。

けしからん

ナイスバディの同級生と親の目のない環境下で同棲している上に、ほかの女の子からもモテモテの主人公。ラッキースケベも頻発して、なんともうらやまし...いや、けしからん漫画です。

というのは半分冗談で、思春期男子の理想が詰め込まれている感じでしょうか。ただ、コミックの表紙から印象を受けるようなスケベ推しの作品ではありません。初期のうちは、そんな路線も狙っていたのかもしれませんが、少なくとも中盤以降は無し。そういう意味では小学生が読んでも安心です。

ほんわかとた話

時間がゆっくり流れていて、なかなか物語が展開しないので、人によってはグダグタと捉えてしまうかもしれません。主人公がヒロインに告白するまでコミックスで何巻かかったのやら。

でも、この穏やかなゆっくりとした流れが、純粋なというか初心な恋愛を感じさせる「ぱすてる」の魅力でもあります。読み終わった後には、ぽーっとしたふんわりとした暖かい雰囲気を感じられるのではないでしょうか。

ただ、そのあたり、好き嫌いが出そうなので評価は低めにさせていただきました。

大人も初心を思い出す?

好きな子が側にいるだけでどきどきして幸せになれたあの頃、そんな気持ちを思い出せます。

配偶者に対しても優しい気持ちを思い出せると思いますし、きっとこれから「ぱすてる」の世界のような恋愛をするであろう子ども達を応援する気持ちにも慣れるのではないでしょうか。

うちの子どもたちは

恋愛に晩熟なのか、親の前でそういう話をしたくないのか、あんまりこの漫画を見ているところは見かけません。でも、うちに遊びに来ていた子の中には借りていった子もいるので、はまる子にははまる漫画だと思います。

そうではなくては、こんなに長期間の連載にならないでしょうし。