• お勧め度: ☆☆☆(食べることは大事)
  • 対象年齢: 10歳以上(なるべく小さいうちから興味を持ってほしい)
  • 初発表年: 2007年
玄米先生の弁当箱

あらすじ

食べることは生きること。
国木田大学農学部にやってきた一人の講師。結城玄米は、 食べる喜びを学生たちに伝えるべく風変わりな授業を始めて--。
大学構内に畑を作ったり、
タマネギの皮を使ったダシで
学食の人気メニューを提案したり……。
学部長には睨まれつつも、学生たちを巻き込みながら
“食”の大切さを日々考えているようです--。

食事は大事

一言で言ってしまうと食に関する薀蓄の漫画なのですが、押し付けがましくなくて、食べ物を中心に相手の生活を思いやっている様子がとてもよいです。

玄米先生というタイトルですが、玄米食にこだわるわけではありません。食べることに興味のない生徒たちに、糠漬けなどの伝統食や日本の食文化、食のすばらしさを伝えてくれます。

大人にも子どもにも

食べたものはその人の体を形作るもの、食べることは生きることでもあり、命をつなぐ基本でもあります。

「玄米せんせいの弁当箱」を読むと、食材を大事に、栄養バランスのよい食事を取ろうという気持ちになるので、大人にも、これから料理を覚えていく子どもにもお勧めの漫画です。

特に4巻では授乳中のお母さんに食べてほしい食事もかかれていますので、悩んでいる方には是非。


よい本です

食育というと大げさですが、食べ物の大切さが伝わる漫画としては、「玄米せんせいの弁当箱」に並ぶ漫画はないのではないでしょうか。

そのぐらいお勧めしたい良い本にもかかわらず、Wikipediaでページもないくらいなので、あまり知名度がないのかもしれません。未読の方、大人も子どもも、是非、一読を。中学校とか高校の図書館においてあってもいい漫画だと思います。


(美○しんぼなんか、初期は食の大切さと言うメッセージもあった気も刷るのですが...途中からへんな世界に行っちゃってますし)