- お勧め度: ☆☆(さすが大御所です)
- 対象年齢: 10歳以上(長いので低学年にはきついかも)
- 初発表年: 1994年

あらすじ
戦国時代の日本、あらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂の玉を巡り人間と妖怪の争いが続いていた。四魂の玉を守る巫女・桔梗は、半妖・犬夜叉と心を通わし愛し合っていた。しかし、罠にはまり、お互いに裏切る。桔梗は玉を奪った犬夜叉を最後の力で封印し、自分もまた力尽きる。遺言により、四魂の玉は桔梗の亡骸と共に燃やされ、四魂の玉はこの世から消え去った。
そして500年後の現代、神社の娘・日暮かごめは15歳の誕生日に、神社の祠にある古びた井戸から戦国時代へとタイムスリップする。そこは犬夜叉と桔梗の争いから50年が経過した時代であった。桔梗の生まれ変わりであるかごめの体内から再び四魂の玉が現れ、犬夜叉は蘇る。そして玉を巡って妖怪たちが動き出す。 戦いの中で四魂の玉はとんでもないハプニングにより無数のかけらに飛び散った。四魂のかけらを集めるために旅することになった犬夜叉とかごめ。最初は嫌々だったが、2人は次第に惹かれ合っていく。その旅の中で、50年前、犬夜叉と桔梗を罠にかけた張本人・奈落の存在が明らかに。二人は奈落を追う中で、旅の中で出会った子狐妖怪七宝、奈落に呪いをかけられた法師弥勒、妖怪退治屋珊瑚の仲間と共に、宿敵奈落を倒すため、玉の因縁を断ち切るために戦っていく。
大御所の作品
犬夜叉はめぞん一刻やらんま1/2などを描いた大御所、高橋留美子の書くバトル漫画。犬夜叉とかごめという二人の主人公に、かごめの前世である桔梗を加えたなかなか進展の無い恋愛要素は同じ作者のめぞん一刻譲りでしょうか。
バトル漫画として
主人公犬夜叉の実の兄でもあり、ライバルでもある殺生丸との絡み。敵を倒しながら敵の力を取り込んで徐々に強くなっていく犬夜叉の武器鉄砕牙。巫女としての能力を徐々に覚醒させていくかごめ。バトル漫画としても、ライバルとのやり取りや、バトルを通じての成長を取り込んでいて面白いです。

海外でも
戦国時代をモチーフとしていることもあって、海外の日本文化好きにもファンが多いようです。日本のアニメ文化は、これから海外に出て行こうという子ども世代であれば抑えておかないといけません。
長いです
ただ、長いです。面白いんですが、単行本で56巻もあるのはなかなか読むのがしんどい。12年も連載していれば長くもなるんでしょうが...
犬夜叉とかごめの仲はなかなか進展しないし、ラスボスであるはずの奈落は出てきたと思えば逃げていってなかなか倒せないし。面白いので、最後まで読むには読むのですが、正直、中だるみがあると言うか、もうちょっと短く出来なかったかなぁ、というのが素直な気持ち。まぁ、時間に余裕がるときに読めばいいんですが。
あき易い我が家の次男でも、小2のころに最後まで読みきっていたので、それだけ子どもをひきつける面白さはあると思います。
終わり方が...
あとは個人的に気になるのが終わり方。ネタばれになるので詳細は書きませんが、あのエンディングでよかったんでしょうか。ネット上でも賛否両論のようです。
ちなみに、今から買われるのであれば、一回り大きく、全30巻にまとめられたサンデーコミックススペシャルが綺麗でお勧めです。