• お勧め度: ☆
  • 対象年齢: 10歳以上
  • 初発表年: 2011年
信長のシェフ1巻

作品紹介

現代の料理人・ケン。
彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。
京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にするが…!?
戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!
コラム&レシピ「戦国めし」も必見!

戦国時代を舞台としたグルメ漫画

織田信長が出てきて、戦国時代ならではの歴史背景や食材を素材にしてはいますが、物語の本質はグルメ漫画です。織田信長をめぐる様々な外交的や内政面での課題を、現代からタイムスリップしたシェフが解決していきます。

時代設定は違うものの、話の中身としては「大使閣下の料理人」と似た話です。(…と思って、調べたら原作者が同じだったんですね。途中で原作者を降りたようですが)

信長のシェフ

食事の大切さ

たかが食事でそんなにうまくいく?という思いもありつつ...美味しい食べ物は人を幸せな気持ちにさせ、人笑顔にする効果があります。

原作者の方は、大使公邸付料理人として活躍された経験があるそうなので、「信長のシェフ」のケンのように、料理で外交問題を解決したことがあるのかもしれません。

戦国時代の料理

「信長のシェフ」を読んでいると、調味料も少ない戦国時代、庶民の食事は味気ないものだったのだろうなぁ、と空想してしまいます。

小一になってしまった娘が好きだった歌に「アイスクリームの歌」というのがあって、その中では「おとぎ話の王子でも 昔はとても食べられないアイスクリーム」と歌われています。本当に現代って恵まれてますよね。

ただ...

時代設定や狙いは面白い漫画だと思うのですが、正直、その時代設定に頼りすぎな印象があります。

テレビドラマ化もされ、Amazonでの評判も高いので、受ける人には受けるのでしょうが、正直、個人的には同じような漫画であれば、「大使閣下の料理人」のほうが数倍面白いと思います。お時間に余裕があれば、また、ドラマが面白かった方にはどうぞ。

信長のシェフ 1巻
西村ミツル
芳文社
2013-04-04