- お勧め度: ☆☆☆(一回だけだと面白さが伝わらないかも)
- 対象年齢: 6歳以上(中学生くらいが一番楽しめそう)
- 初発表年: 2005年

あらすじ
主人公の雨宮夕日は、ある朝、言葉を喋るトカゲから世界を救う騎士の1人として選ばれたことを告げられる。最初は無関心な夕日だったが、敵である魔法使いが生み出した泥人形の襲撃を受ける。死を覚悟したその時、守るべき姫である朝日奈さみだれに救われ、更に常人ならざるさみだれの気概に触れたことで彼女に忠誠を誓う。ここにひとつの主従が生まれ、この時から夕日の戦いが始まった。
メッセージ性の強い作品
ネット上での評価が高かったので買ってみた漫画。初見だとわかりづらいところもあるので、べた褒めするほどではないかなぁと思いつつも、世界観やメッセージがわかれば確かに面白い作品でした。
子どもから大人への成長
惑星のさみだれには、大人や子どもといったキーワードがたくさん出てきます。登場人物にも妙に老成した子どもや、大人になりきれない大人、ひねくれた主人公など。そんな人物たちが、最終的にはちょっぴり大人へと成長していきます。
大人と子どもの間にはデジタル的な明確な線引きなんてなく、悩みつつ成長していくんだということが読み取れれば、きっとこの漫画の面白さがわかるのではないでしょうか。そういう意味では、小学校高学年から中学生にかかけての子に読んでほしい漫画です。

子どもから大人への成長
惑星のさみだれには、大人や子どもといったキーワードがたくさん出てきます。登場人物にも妙に老成した子どもや、大人になりきれない大人など。そんな人物たちが、最終的にはちょっぴり大人へと成長していきます。
わかりづらい点も
ネット上では、戦う理由がわからない、キャラクターに感情移入できない、という意見もありました。
10巻という短い巻数で、それなりのボリュームの物語をきれいにまとめているのですが、きれいにまとめすぎていて説明が不足する点があるかもしれません。何度か読み返すと、新しい発見もあり、徐々にわかってくるのですが...この説明不足感はちょっと惜しいかも。
でも、総じてよい話だと思います。web上のレビューにもあるように、もっとメジャーな雑誌で連載していれば、もっと売れたのではないでしょうか(その分、担当編集者の介入でかなり改変されたかも知れませんが)