• お勧め度: ☆(大人には面白いけど)
  • 対象年齢: 15歳以上(子どもには面白くないらしい)
  • 初発表年: 2007年
アオイホノオ

物語

舞台は1980年代の初め、大阪の大作家(おおさっか)芸術大学。主人公、焔燃(ホノオモユル)は漫画家を目指していた。「自分の実力ならいつでもプロデビューできる」と自信過剰な性格をしていたが、豊かな才能に恵まれた同校の学生達や、あだち充、高橋留美子といった若手漫画家の台頭を目の当たりにして自信を揺るがされる。それでも焔はプロの漫画家になるため歩み始めるのだった。

自伝的作品

「アオイホノオ」は1980年代にプロの作家を目指していた作者自身の自伝的な作品です。「この物語はフィクションである!」って書いてありますけど、漫画家やアニメクリエイターが実名でたくさん出てくるので、フィクションは入っているけれど、当時の時代感を反映しているものなのでしょう。

漫画やアニメの作家のことを意識することはあまりなかったのですが、当然のことながら、漫画やアニメの裏には生きた人間がそれを作っているんですよね。

青春です!

「アオイホノオ」の主人公、焔燃(ホノオモユル)は作者の島本さん自身を投影したものなのでしょう。秘められていて、まだ表には出てきていないけれども、自分の持つ才能への自信にあふれています。

その自信の裏返しとして、才能にあふれて成果を出しつつある大学の同級生や同世代の漫画家へ嫉妬したり褒めてみたり。でも、自分自身はなかなか漫画を描けなかったり。

漫画ではないものの、自分自身の若くて根拠のない自信にあふれているくせに打たれ弱い頃を思い出して、恥ずかしいような気すらしますが...きっと、これが青春です!

子ども受けはイマイチ

当時の社会背景とか、漫画やアニメがますます盛んになっていく時代背景がわかる上、若者らしい自信過剰さと成功への道のりが見えるので個人的には「アオイホノオ」は大好きです。

2014年にはテレビドラマ化もされましたが、ドラマの出来もよかったです。漫画が実写化されるとがっかりする作品も多い中、「アオイホノオ」は良かった。原作はその後もまだまだ続いているので、ドラマも続編作ってくれないかなぁ。

でも、時代が古いからなのか、漫画家の世界に興味がないからなのか、熱い青春に興味がないからなのか、残念ながらうちの子どもへのウケはいまいちでした。まぁ、青春期を経験してみないと、この漫画の面白さはわからないかなぁ。


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