• お勧め度: ☆☆(流行ってますし、一度は読んでみましょう)
  • 対象年齢: 10歳以上(子どものほうが楽しめるけど、残酷描写が気になる)
  • 初発表年: 1994年
テラフォーマーズ

ストーリー

火星の地表をある「コケ」と「ゴキブリ」を撒くことで暖め、人が住めるようにするという「タラフォーミング計画」。
西暦2599年、その計画の総仕上げとして、地表に残っていると思われるゴキブリの駆除をするために、15人の若者が火星へ旅立った。

小町小吉、秋田奈々緒をはじめとした貧しき若者たちは、この計画の参加報酬に、未来への希望をたくす。
だが、その希望は、火星到着後、すぐに断ち切られる。

彼らが駆除しようとしたゴキブリは、想定外の進化を遂げた「テラフォーマー」となり、人間たちを逆に駆除し始めたのだ・・・!こうして、宇宙船バグズ2号と、その20年後の宇宙船アネックス1号の、二世代にわたるゴキブリとの大戦争がはじまった!!

面白いです

「テラフォーマーズ」はこの記事を書いている時点で、累計1600万部も売れているそうです。アニメ化や実写映画化(映画は散々の評判のようですが)もされている人気作品です。

大きくなったゴキブリと戦うという発想が面白いですし、単純なドンパチだけでなく政治要素も絡んできたり、読めば流行っているだけの理由がわかります。でも、一番の見所はバグズ手術なる改造人間化でしょうか。

人為変態

俺の考える最強の...

多くの男児が空想の中で、「俺の考える最強の生物」を考えるのではないでしょうか。...と、少なくとも僕は考えました。映画ドラえもん のび太の日本誕生で、ワニとシカとコウモリからドラコを作る姿にわくわくしたものです。

「テラフォーマーズ」では、様々な生き物との改造人間や改造ゴキブリが沢山出てきます。物語が進んでいくと、一種類だけでなく複数の生物を組み合わせるケースも出てきて、まさに、「俺の考える最強の生物」が争っているのです。もう、これだけで、男児にはたまらないのではないでしょうか。

残酷描写も

「テラフォーマーズ」では、巨大ゴキブリも含めた「俺の考える最強の生物」が蟲毒のように争います。特に序盤は容赦なく人が死んでいきます。その死に方もかなり残酷なものが多く、アニメ版では放送規制に引っかかるのか黒塗りにされるシーンが多数ありました。

そういう意味で、あまり小さい子には見せたくない漫画かもしれません。

種

ゴキブリって

それにしても、ゴキブリって何でこんなに嫌われるんでしょう。ほかの虫は平気でもゴキブリだけはだめという人も多い気がします。僕自身はぜんぜん平気で、手で叩き潰しているんですが、家でも職場でも、ゴキブリを見かけたときの周囲の慌てぶりがなんとも不思議です。

人間のほうが何倍も大きな体をしていて力もあり、ゴキブリの立場になったらとてもかないそうにないと思うんですが。「テラフォーマーズ」はそんなひ弱なゴキブリが人間に逆襲する漫画でもあるかもしれません。