• お勧め度: ☆☆(一度は見ないと)
  • 対象年齢: 6歳以上(子どもから楽しめる)
  • 初発表年: 1995年
中華一番

あらすじ

中華一番!
舞台は中国。時代は清朝末期の動乱の最中にある19世紀。四川省の少年、劉昴星(リュウ・マオシン)が特級厨師(中国料理界の最高位)になるために広東省の広州にある陽泉酒家へ修行に赴き、それから様々な料理人と出逢い、成長していく。
真・中華一番!
創設800年の歴史を持ち、中国料理界に暗躍する裏料理界と、千年前に隕鉄から作られたと伝わる伝説の厨具をめぐってマオと仲間たちが冒険を繰り広げるストーリー。

闘う料理漫画

「中華一番!」はミスター味っ子の中国大陸版とでもいうのでしょうか。ミスター味っ子同様に料理を素材にした格闘漫画です。

主人公の劉昴星(リュウ・マオシン)は小柄なのですが、マオと闘う相手役はそのほとんどが筋肉ムキムキの格闘家体型。必殺技を叫びながら料理しますし、料理どころか実際に調理器具を使っての立ち回りもあります。

格闘家

徐々に不思議な世界へ

バトル漫画では戦いがインフレしていき、人間の枠を超えて地球規模や宇宙規模まで話が膨らんでしまうことが多々あります。闘う料理漫画である「中華一番!」のその例に漏れず、で出てくる料理も徐々に人外の世界へと話が進んでいきます。

真・中華一番という話になってから追いかける伝説の厨具も、現実感のないマジックアイテムですし...。

料理に絞ると、物語の出だしは、黄金チャーハンという名のただの卵炒飯から始まり、物語の最後を締めるのも炒飯です。最後の料理はその名も「母なる太陽球(マザーソーラーボール)」。再現するのはかなり難度の高いレシピだと思います。具体的な調理方法は控えさせていただきますが、未読の方は、ぜひ、このインフレ具合を楽しみにしてください。

それ以外にも物語の後半になっていくと、長江に火薬を仕掛けて火の海に変えたり、おなかを切り開いて卵をとった後の魚が泳ぎだしたり...本人たちが真剣な分、下手なギャグ漫画よりも楽しめます。

リアクションもなかなか

同時期に連載していたミスター味っ子への対抗意識なんでしょうか、「中華一番!」での料理に対するリアクションもなかなかです。


FireTVで無料

アニメ化もされ、アニメもなかなか見ごたえがありました。amazonのプライムビデオなら中華一番のアニメを見ることもできます。

今見ると古臭い感じもするアニメなのですが、うちの子にも受けていました。料理漫画というよりも格闘漫画というよりも、ギャグ漫画として見ているかもしれません。というか、「鳳凰水晶作って!」とか言われても無理です。


というわけで、少し古い漫画ではありますが、内容は今読んでも十分楽しめます。未読の方はぜひ!