• お勧め度: ☆☆☆(面白い!)
  • 対象年齢: 10歳以上(直接表現はありませんが、性的要素を匂わせることがあります)
  • 初発表年: 2012年
アシガール

ストーリー

速川 唯は、遅刻・忘れ物・居眠りの常習犯で、恋愛にもオシャレにも関心がないぐうたら女子高生。なんの目標もなくなんとなく過ごしていたある日、弟の尊がつくったタイムマシンをうっかり起動させてしまい、戦国の世へ…!?

足軽×ガール

「アシガール」は戦国時代にタイムスリップした女子高生が、タイムスリップした先の若殿様に一目惚れ。足軽となって若様の警護をしつつ、身分違いの愛を育んでいく(?)コメディです。

身分違いの恋という少女マンガにありがちなストーリーでありつつも、タイムスリップを絡めるあたりが特徴のラブコメでしょうか。でも、ラブコメと言っても、三角関係やすれ違いといった要素はほとんどなく、恋愛よりもコメディが前面に出ています。そういう意味で、僕のような少女マンガはちょっと苦手な人にもとっつきやすい漫画です。

タイムスリップはよくあれど

信長のシェフなど、タイムスリップものの漫画は数多くあります。

コメディタッチの「アシガール」は信長協奏曲に近いでしょうか。お馬鹿な高校生がタイムスリップしてその先で活躍する点も似ているかもしれません。でも、実在の武将や史実とは関係なく舞台として戦国時代を活かしているだけなので、時代考証などうるさい人は見てはいけないかもしれません。

好き

主人公の唯がかわいい

「アシガール」の魅力はなんといっても主人公の速川 唯のキャラクターでしょう。

主人公の速川 唯は走ることだけが取り柄。頭がよいわけでもなく、色気より食い気の元気な子。女子よりも男子と遊ぶのが好きそうな、クラスに一人はこんな子がいるんじゃないでしょうか。絵柄は決して美形でなく、外見はあまりかわいくありません。

で、そんな子がタイムスリップ先のイケメン若殿様に一目ぼれしちゃいます。「何にもわかんないけど とにかく もうっ・・・もうっ・・・ すんんんんんんんんんごい 好きっっ!!」と。

そこからの唯の頑張りが、なんというか、いいです。恋にのぼせながら、若様のために突っ込んでいく様子がとても楽しく、また、かわいいです。うちの娘がこんな子に育ったら大変だけど、知り合いの子だったらほほえましく見ていられる感じ...と言って伝わるでしょうか。


あまり読まない少女マンガですが、続きが気になる僕的なヒット作です。